10歳の息子の塾代は「月3万円」です。義母に「まだ小学生なのに」と言われましたが、お金をかけすぎでしょうか? このくらい普通だと思うのですが…
子どもが塾に通っていると、継続的に支出が必要になり、経済的負担も大きいものです。特に小学生の時期では、スポーツや音楽などの習い事をしている家庭もあり、送迎の負担も大きいのではないでしょうか。   さまざまな教育方針がありますが、「まだ小学生なのに塾ばかり」「お金をかけ過ぎでは?」という意見も聞こえてくると思います。小学生の場合、塾にかける費用はどれくらいが一般的なのでしょうか。統計情報から平均額を見てみましょう。

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小学生の「塾費用」

文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、公立小学校(6学年全体)の習い事全体の費用(学校外活動費)と、塾などへの支出(補助学習費)の全国平均は以下のような金額でした。

●学校外活動費(習い事全体の費用):年間21万6107円(月平均:約1万8000円)
●うち、補助学習費(塾などの費用):年間9万3000円(月平均:約8000円)

塾などの学習に関する費用は年間9万3000円なので、1ヶ月あたり約8000円となります。ただし、この金額は全国の1年生から6年生までの平均値ですので、学年別の補助学習費(塾など)に注目してみましょう。

●1年生 年間 7万7000円(学校外活動費は年間19万9000円)
●2年生 年間 5万8000円(学校外活動費は年間17万4000円)
●3年生 年間 8万円(学校外活動費は年間20万3000円)
●4年生 年間 8万円(学校外活動費は年間20万9000円)
●5年生 年間 11万8000円(学校外活動費は年間24万3000円)
●6年生 年間 14万1000円(学校外活動費は年間26万5000円)

塾費用だけで月3万円にはならないものの、学年が上がるにつれて支出が増加する傾向があります。また、塾関連の費用は居住地による違いも想定されるので、次項で見てみましょう。
 

学習費の地域差