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そもそもA/Cボタンとは何?
A/Cボタンは、エアコンコンプレッサーを作動・停止させるボタンです。「それならば、暖房を使うときにはA/Cボタンを押さなければならないのでは?」と思う人もいるかもしれません。
ところが、車のエアコンは基本的に冷房と除湿機能しかありません。ガソリン車や多くのハイブリッド車(以下「ガソリン車など」)の暖房は、エンジンで生まれる余分な熱を利用して暖めています。
電気自動車にはそもそもエンジンがないため、ガソリン車などのようにエンジンの熱を利用できません。そのため、電熱線やヒートポンプ方式などで熱を発生させています。
暖房でもエアコンが必要な理由
「エアコンと暖房が別ならば、暖房をつけているときにはエアコンは常にオフで良いのでは?」 と思う人もいるのではないでしょうか。しかし、暖房とエアコンを併用しなければならないケースがあります。それは窓が曇りそうな場合です。
雨の日や寒い日など、窓の曇りで視界が悪くなると、車を運転する上で非常に危険です。そのような状況では、暖房とエアコンの除湿機能を併用して窓が曇らないようにする必要があります。
エアコンをオンにすることによる燃費への影響は?
車のエアコンをオンにすると、エアコンコンプレッサーを動かすためエンジンにかかる負荷が大きくなり、燃費は悪化します。エアコンを切れば燃費の向上が可能ですが、先ほども説明したように窓が曇りやすくなるため注意が必要です。
窓が曇る場合は、我慢せずにA/Cボタンをオンにしましょう。燃費を気にするあまり、視界が悪化して運転に危険が及ぶのは本末転倒だからです。