◆深読みすれば完全にセクハラ発言。被害女性がとった行動とは
愛想よく、かつ相手を勘違いさせないよう振舞ったちえみさんですが、Fさんの距離感バグ行動は止まりません。
“話しかけられたら反応する”程度に留めていたものの「何かあったら一番に相談してほしい」と言われ、「君がこの部署にきたのも何かの縁だから」を連呼するなど、怪しげな発言が増え始めます。
表面上だけを見るなら“頼れる上司”かもしれませんが、今までの行いを加味するとセクハラギリギリといったところ。深読みすればするほど、ちえみさんはFさんの存在が気持ち悪く思えてしまうのです。
離職も考えましたがせっかく入った大手企業。たった1人のせいで仕事を手放すわけにはいきません。彼女は自衛のためにLINEの返信をすべてやめ、体の距離が近いと感じたらわざと後ろに一歩引くなど、わかりやすく態度に表すことを試したのです。
「Fさんって表向きはいい人だから周囲からは人気が高いんですよ。だから誰かに相談しづらくて。でも、もう心が苦しかったからイチかバチかで態度に示そうと。それで機嫌が悪くなったり、当たりが強くなったり、私の立場が不利になるような事態が起きたら第三者へ相談すると考えてました」
連絡を無視すると「おーい」や「生きてる?」「あれ、スルー?」「(スタンプ)」など、典型的な追いLINEが来たとか。それでもちえみさんは覚悟を決め、塩対応を貫いたそうです……。
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