新潮によれば、水原は北海道苫小牧市の出身。6歳の時、寿司職人だった父・英政がロサンゼルスで板前を始めるために一家で渡米した。
学生時代はサッカーに打ち込む一方、1995年ドジャースに入団した野茂英雄に憧れ、将来は野球関係の仕事に就くことを望んでいたという。水原親子と親交のあるロスの寿司店「古都」のオーナーシェフ、松本保雄はこう話している。
「小さい頃から一平君を知っているし、学校を出て20代の初めの頃も、うちでアルバイトをしてもらったことがあるから、今回のことは他人事ではないと感じています」
ESPNのインタビューで水原は「妻はこのことを今に至るまで一切知りません」と語っていたが、大谷の妻の真美子と並んで韓国の球場で野球観戦していたときにも知らなかったのだろうか。残酷なことだ。
アメリカのメディアもこの大スクープをどこが報じるかでしのぎを削っていたという。3
月20日(現地時間)、他のメディアに先駆けて一連の疑惑を報じたのは、ドジャースが本拠地を構える。地元のロサンゼルス(LA) タイムズだった。
LAタイムズの記者・グスタボ・アレラーノがこう話す。
「我々、連邦当局が、カリフォルニア州オレンジ郡を拠点とする違法賭博組織に対する捜査を、長年にわたって行ってきたことを掴みました。捜査の標的は複数に及び、その中の一人であったのがマシュー・ボウヤー氏だった。昨年10月、内国歳入庁(IRS =日本の国税庁に相当)が彼の自宅を家宅捜索したところ、大谷の名前が浮上。オオタニの銀行口座からの送金が、数百万ドルになると聞き及んだのです」
さらにこういう。
「現時点で我々が知ってることは、連邦当局による捜査は行われているが、いかなる告発、起訴もされていないということです。何かが違法とされるには、検察の判断を待たねばなりませんので、我々もボウヤー氏を犯罪者だとは断定できない。これは非常に長く複雑な捜査になると思われますから、将来のことについては安易に推測できない。今、我々が言えることは、刑事告発が提起されれば、スポーツ界はどんな種類の違法賭博も容認しないということです」
大谷は新婚早々だから、妻の真美子は大変だろう。彼女を支えてくれるはずの水原の妻も失ったとすれば、どんなに心細いことだろうか。
「大谷と過ごしてきた時間が奥さんよりも長い水原氏同様、夫人も真美子夫人より大谷家のことについて詳しいはず。新婚早々、ソウルで旦那の両親と面と向かって長時間過ごすより、第三者的な存在として水原夫人がいてくれた方が、真美子夫人も心強かったでしょう」(スポーツ紙デスク)