地元を出たかった、とモモエさん(仮名・40代)は言う。生まれ育った土地を、出たかった。40代で転職活動をはじめた。この年齢の転職はむずかしいと思っていたけれど、意外にもスムーズに進んだ。勤めていた会社を早々に辞め、引っ越した。
地方に生きる、独身の40代女性にお話を聞くシリーズ、1回目は新潟県出身の女性にスポットライトをあてる。
新潟にいるあいだ、モモエさんは息苦しかった。社会の動きはニュースやネットで知ることができる。でもそんなふうに話題になるのはぜんぶ都会のことで、地方にいる自分は蚊帳(かや)の外にいるとずっと感じてきた。
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