「ねんきん定期便」に企業負担分が記載されていないって本当ですか? なぜ記載されていないのでしょうか?
企業に勤めている場合、年金は労使折半が基本です。しかし誕生月に届く「ねんきん定期便」には、個人負担分しか記載されていません。   そこで本記事では、個人負担分のみが記載される理由と、ねんきん定期便の活用法を解説します。

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ねんきん定期便に社会保険料の「企業負担分」が記載されていない理由

ねんきん定期便は、個人の年金記録(加入期間、保険料納付状況など)を通知する目的で発行されています。そのため、個人が直接負担した金額のみが記載されており、企業負担分については省略されています。
 

企業負担分は直接的な納付額ではない

企業負担分は、企業が従業員のために支払う義務を負っているものです。個人が給与のなかから直接納めるものではないので、年金記録を管理するうえでは個人の負担額と区別する必要があります。
 
さらに、ねんきん定期便は多くの人に発行されるため、記載内容をシンプルにすることが求められます。企業負担分も含めた金額を記載すると、例えば「給与から差し引かれた金額と一致しない」といった誤解を招く可能性があります。このような誤解を避けるため、あえて企業負担分は記載されていないと考えられます。
 

企業負担分は別途で管理されている

企業負担分は、日本年金機構などで適切に管理されています。企業負担分も含めた総額を知りたい場合は、日本年金機構や勤務先などに問い合わせれば確認が可能です。
 

ねんきん定期便の活用法

ねんきん定期便は、ライフプランや資産形成に役立てることができます。具体的な活用法を見ていきましょう。
 

年金記録の確認に役立てる

平成19年に発生した年金記録問題では、5000万件以上の持ち主不明記録の存在が明らかとなりました。そのため、自分でも定期的に年金記録を確認して漏れがないかどうかをチェックすることをおすすめします。年金記録を見るときは、以下のポイントを確認しましょう。