出典:総務省統計局「2023年家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成
 
住居費は払っていない人のデータも含まれているので除外すると、合計14万6663円です。これに、東京都新宿区におけるワンルーム物件の家賃相場である8万円をプラスすると、約22万7000円が月々に必要な費用と考えられます。職場の近くに部屋を借りて交通費がかからないようにした場合は「交通・通信費」が安くなるため、支出はもう少し減ると考えられます。
 

貯金したいのであれば実家暮らしの方がいい?

会社から交通費が支給されない場合、月々2万5000円以上の交通費を負担しながら実家から通い続けるか、それとも職場の近くで一人暮らしをするかは人それぞれの考え方にもよるでしょう。
 
職場の近くで一人暮らしをすれば通勤にかかる時間を大幅に短縮できるため、自由に使える時間は増えるはずです。また、自分のリズムで生活できることや、友人を招きやすいことなどのメリットもあります。しかし、実家暮らしだと家賃がかからないことや、生活費の負担も減らせる可能性があることなどを考えると、貯金しやすいといえるでしょう。
 
しかし、実家を出るタイミングとしては「進学」の次に「就職」が多いようなので、これを機に一人暮らしを始めることを検討してみてもいいかもしれません。
 

一人暮らしをして交通費を節約するか、実家から通い続けて貯金を増やすかは考え方次第

社会人になるにあたって、職場まで往復何時間もかけて実家から通うべきか、それとも職場の近くに部屋を借りて一人暮らしをするかで悩まれることもあるでしょう。
 
例えば、実家から職場まで往復3時間かかる場合、月2万円以上の交通費がかかることもあります。会社から交通費が支給されないとなると自己負担しなければならないため、職場の近くで一人暮らしをして自由に使える時間を増やした方がいいと考える人もいるかもしれません。
 
しかし、実家に住み続けた方が家賃や生活費の負担が少なくなる可能性がある分、貯金はしやすいでしょう。
 
どちらを選ぶかは人それぞれの考え方次第なので、慎重に検討することをおすすめします。
 

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