マイナ保険証について利便性を感じている人がいる一方で、セキュリティー面での不安を持つ人も一定数いるでしょう。マイナンバーカードには氏名・生年月日・住所を始めとした個人情報が集約されており、情報漏えいや不正利用の心配をする人もいると考えられます。
マイナンバーカードについているICチップには、利用者の医療に関するプライバシー性の高い情報は含まれておらず、本人の同意を得たうえで医療情報へアクセスできる仕組みです。医療機関や薬局は、あくまで患者の医療情報のみを確認でき、税金・年金などの医療に関係のない情報にはアクセスできないようです。そのため、万が一マイナ保険証を紛失した場合でも医療情報などのプライバシー性の高い情報が流出することはなく、不正に情報を読みだそうとするとチップが壊れる仕組みになっています。
さらに、マイナ保険証(マイナンバーカード)を使用した手続きには、顔認証か4桁の暗証番号のどちらかが必要です。暗証番号は3回間違えるとロックがかかるため、他人がマイナンバーカードを使って手続きすることはほぼ不可能でしょう。
マイナ保険証の発行は手数料がかかる?
マイナ保険証はすでに発行されているマイナンバーカードに保険証機能を付加する仕組みです。マイナ保険証を発行する際に手数料はかかりません。
マイナンバーカードをまだ持っていない場合、初回交付時には手数料がかかりませんが、紛失や破損などによる再発行は1000円~2000円程度、手数料がかかってしまうケースもあるので注意しましょう。
マイナ保険証はセキュリティー面や不正利用対策がされている
マイナ保険証は、利用者の利便性の向上と医療機関の効率化を目的としており、利用者にとっても医療機関にとっても多くのメリットがあります。セキュリティー面での不安を持つ人も一定数いることが考えられますが、実際にはマイナ保険証そのものに医療情報などの個人に関する情報が含まれているわけではありません。本人の同意を得たうえで、初めて医療情報にアクセスできる仕組みになっています。
万が一マイナ保険証を紛失した場合には、マイナンバー総合フリーダイヤルで24時間365日一時利用停止も受け付けています。厚生労働省や政府広報オンラインのサイトに詳細情報が掲載されていますので、マイナ保険証の利用に不安を感じている人は一度確認してください。