老後のためにお金を貯め始めたことを同僚に話したら「遅い」と言われました……ほかの50代はすでに準備をしているのでしょうか?
50代になってから、老後生活について心配に感じる方もいるでしょう。50代から老後資金の準備を始めたものの、同僚から「遅い」と言われてしまうこともあるようです。ほかの50代はすでに老後資金を準備しているのでしょうか。   今回は、老後生活を心配している人の割合や、いくら準備したらよいかについて調べてみました。50代の平均貯蓄額もご紹介しますので参考にしてください。

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日常生活の悩みや不安がある人の大半は老後生活を心配している!

内閣府政府広報室の「国民生活に関する世論調査」によると、日常生活での悩みや不安を感じている人は75.9%、50代では78.8%であるとのことです。悩みや不安を感じている人が心配している内容は以下の通りです。

●老後の生活設計について:63.6%(50代:75.7%)
●今後の収入や資産の見通しについて:59.8%(50代:68.3%)
●自分の健康について:59.2%(50代:59.1%)
●家族の健康について:50.7%(50代:58.3%)
●現在の収入や資産について:47.0%(50代:48.3%)

同調査から、日常生活の悩みや不安がある人の大半は老後生活や将来の収入について心配していることが分かります。50代ではその割合が高くなり、老後生活に備えている人がいると考えられます。
 

老後資金はどのくらい必要?

老後は基本的に年金をもらって生活することになりますが、それだけでは生活費を賄えないといわれています。総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、毎月3万7916円の不足が生じるようです。
 
これを基に将来必要な老後資金を計算すると、以下の通りです。

●1年間:45万4992円
●10年間:454万9920円
●20年間:909万9840円
●30年間:1364万9760円