医学部を出たら医師になるしか道はない?
医学部を卒業すると臨床医になる人が多いものの、医師以外にも、研究職・医系技官等になる選択をする人もいます、たとえば、iPS細胞で有名な山中伸弥教授は一度臨床医を目指しましたが、研修中に大学院へ再入学して研究者になりました。また、宇宙飛行士の向井千秋氏は、心臓外科医の臨床医として勤務経験があります。
医学部を卒業して医師国家試験に合格しても、医師になる義務はありません。特に、厚生労働省の医系技官は日本の医療制度に関する仕事ができるため、一定の人気がある職業です。
医師になるには医学部卒業後に国家試験に合格しなければならない
医師になるには大学の医学部医学科を卒業するだけでなく、医師国家試験に合格する必要があります。医師国家試験は合格率が90%を超えていますが、6年間しっかり勉強した学生が対策を立てたうえで臨んでも、不合格になる場合もあるので難易度は高めです。
また、医学部は進学に厳しく、一定のレベルに達していなければ留年です。医学部はレベルが高く、入学しただけでうらやましがられますが、入学してからがスタートといえるでしょう。このほか、医学部は国立でも300万円以上、私立にいたってはその10倍は学費が必要です。入学を目指す人は、奨学金なども調べておくことが重要です。
出典
厚生労働省 第118回医師国家試験の学校別合格者状況
文部科学省 私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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