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医師になるには医学部を卒業して国家試験に受かる必要がある
医師になるには、医学部を卒業するだけでなく国家試験を受験して合格する必要があります。医学部医学科に入学した後は、6年かけて医学の基礎を学びます。そして、卒業試験を受けて合格した後に、国家試験に臨むのです。
医学部の授業は大変厳しく、留年する人も珍しくありません。出席や試験で次の学年に進むレベルに達していないと判断されると、容赦なく留年が決まります。大学によっては7~8年大学に在籍する学生も珍しくありません。卒業試験に合格できなければ、6年生をもう一度やり直します。
また、厚生労働省の「第118回医師国家試験の学校別合格者状況」によると、2024年2月に行われた医師国家試験の合格率は新卒者が95.4%、全体で92.4%でした。合格率は90%を超えていますが、100%ではありません。
医学部の学費はどのくらい?
厚生労働省が発表した「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人あたり)」のによると、私立大学医学部の初年度の学費は入学金もいれて507万9434円です。6年間では約3000万円が必要です。
一方、国立大学の学費は、文部省により基準額が1年あたり53万5800円と定められています。学費をかなりおさえられることもあり、国立大学の医学部は優秀な人材が集まりやすく偏差値が高めです。
私立大学入学者の中には、学費免除制度や奨学金制度を利用するケースも珍しくありません。なお、厚生労働省が導入した「地域枠入学」制度を利用すれば、奨学金返済が免除される場合もあります。
このほか、防衛医科大学校に入学すれば学費は無料で給料までもらえます。ただし、医師になってから一定期間自衛隊員として勤務しなければ奨学金返済が必要です。