都会生活では独身の友人に囲まれて寂しさも息苦しさも感じることがない斉藤さんですが、帰省した時だけは心が疲れてしまうそう。

◆帰省のたびに揺れる気持ち

「やっぱり自分も結婚したほうが良いのかな、とか、子どもを産むべきなのかな、とか揺れますね。ちょうど微妙な年齢ですし。けれど東京に戻って日常生活をしていると、やはり居心地が良いです。

弟妹からしたらわたしは一人大学を出て『東京に出た勝ち組』みたいに見えるのでしょう。期待を背負っている分、帰省時ぐらいは良い顔をしようかなと最近は半ばあきらめています」

 子どもたちが大きくなってしまえばこの「金づる地獄」から解放されるだろうと期待しつつも、まだ一番下の子は4歳。まだまだ先は長いとため息をつきつつ、今年も帰省を決めたそうです。

<文/塩辛いか乃>

【塩辛いか乃】

世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako