多子世帯は社会保障が充実している一方、さまざまな負担があります。子どもが多いほど生活費や教育費などの出費が増大し、支援だけではすべてをカバーできません。育児や家事に追われる時間も増え、親自身がゆとりを持ちづらくなることも考えられます。
家計や育児のプレッシャーが大きいと恵まれていると感じる余裕もなくなってしまうので、時には外部サービスなども活用しながら負担を軽減することが大切です。
家計をめぐる公的支援・施策に対する精神衛生上優しい考え方
子育て世帯をめぐる公的支援や施策について、以下のようなアプローチで考えてみましょう。
支援は恩恵ではなく権利・一助と考える
公的支援は、私たちが支払っている税金を必要なところへ還元する仕組みです。将来的には成長した子どもが支える側に回るため、今は支援を受ける側でも「甘えている」と感じる必要はありません。
また、公的支援は生活全般をカバーするものではなくあくまでも補助的な役割です。少しの支援でも助かると前向きに捉え、ほかの収入や生活を工夫して補っていくという視点を持つと、精神的なストレスを減らせるでしょう。
利用できる支援を最大限活用する
公的支援や施策のなかには、申請しなければ利用できないものがあります。「知らなかった」「遠慮した」と活用しないのはもったいないので、利用できるものは最大限活用していきましょう。不明な点があるときは、自治体の窓口や専門家に相談することをおすすめします。
よその世帯と比較しない
たとえ家族構成が同じでも、抱えている事情や受けられる公的支援は家庭ごとに異なります。一見すると余裕がありそうな家庭でも、実は大きな問題に直面しているかもしれません。そこで、よその世帯とは比較せずあくまでも自分の家庭状況に焦点を当てて、公的支援を受け止めることが大切です。