そんな私も高橋奈七永は本能的にやばいって思う。毛が逆立つ感じがあってほんとに痺れる。アドレナリンとドーパミンを感じる。最高だ。
これを書きながらもうゾクゾクしてきた。叫びたいような、走り出したいような、暴れ出しそうなそんな衝動な湧き立つ。
待ってろ、奈七永。
(文=咲村良子)
咲村良子マリーゴールド戦記II
2024年10月24日のマリーゴールド後楽園ホール大会。この日も咲村良子はリングサイドから熱い視線を向けていた。
視線の先には、もちろんリングで躍動する選手たちがいる。華やかなコスチュームをまとってリングをところせましと縦横無尽に駆け回る選手と、黒のジャージ姿で選手と見つめる咲村は、やはり対照的だった。
グラビアアイドルとしての咲村良子は、すでに人気を確立させたベテラン。イメージ作品は大手ECサイトの売上ランキングでも何度も1位を獲得するなど、安定感抜群の人気者だ。
しかし、グラビアの人気が通じるほど、プロレスは甘くない。それを咲村良子はよくわかっている。
というより、グラビアの人気が通じるような世界であれば、咲村良子はあえて挑戦などしなかったのだろう。
12月26日、いよいよ咲村良子がリングに立つ。相手は、リビングレジェンド・高橋奈七永。
本人のコラムでも触れていたが、奇しくも、高橋が引退を宣言した12月13日、咲村のデビュー戦「VS高橋奈七永」も発表された。
女子プロレス界を30年近くにわたって盛り上げてきた生きる伝説に新参者の咲村良子が挑む。それはまさに「胸を借りる」構図に違いない。
誰よりもパッション(情熱)を滾らせ、それをシンボルに暴れまわってきた高橋奈七永。
対するは、「ハンパモン」を自称しつつ、底から込み上げるような負けん気の強さを感じさせる咲村良子。
咲村良子には、高橋のパッションを全身で受け止め、思いのたけをぶちまけてほしい。
サイゾーオンラインの咲村良子プロレス挑戦記「ヴィランの花道 ~咲き乱れ 散りゆくままに~」では、ヒールも厭わない覚悟で女子プロレスに挑む咲村良子を全力で追っていく。
\咲村良子ヴィランの花道アーカイブ/