クリスマスを家族や仲間たちと盛り上がるのもいいけど、いろいろと事情があって孤独に年末年始を過ごす人もいるわけです。そんなぼっちな人たちを思いやるケビンこそ、クリスマス精神の体現者じゃないですか。

すっかりおじさんになった人気子役の今

 ケビン役を2作続けて演じたマコーレー・カルキンは、天才子役として大人気を集めました。しかし、高騰したギャラの取り分をめぐって、両親は泥沼裁判に。そのことからマコーレー・カルキンは俳優業を一時引退。10代でアルコール依存症となり、20代で薬物所持で逮捕。死亡説がたびたびSNSで流れるという転落人生を味わっています。

 日本では神木隆之介や芦田愛菜ら元人気子役たちが、うまくセルフプロデュースして、成人後も演技派俳優や人気タレントとして活躍しています。マコーレー・カルキンという参考にしちゃいけない前例があったから、作品選びや学業との兼ね合いなど、本人も家族も所属プロダクションも慎重に考えるようになったんじゃないですかね。

 その後のマコーレー・カルキンですが、40歳を過ぎたおっさんとなり、現在はテレビドラマを中心に俳優業を続けているようです。2021年には女優のブレンダ・ソングと婚約し、2人の子を持つ父親になっています。自宅で子どもと一緒に『ホーム・アローン』を観ることもあるそうです。

 つらい孤独な時期も味わったマコーレー・カルキンですが、今ではよき父親になっています。そのことを知っていれば、今夜の『ホーム・アローン2』はより安心して楽しめるのではないでしょうか。

(文=映画ゾンビ・バブ)

\金ロー深掘りアーカイブ/