バラエティでの活躍も目覚ましく、2020年からレギュラーを務めるTBS系『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』では素で番組を楽しんでいる雰囲気が視聴者に伝わり、器用な女性タレントが陥りがちなあざとさを感じさせない。

 そのほかのバラエティ番組でも、肩の力が抜けていながらも、ちゃんとトークや企画に前のめりで参加する姿勢がファミリー層から好感度が高い。幅広い世代から支持されていることが圧倒的なCM需要の高さにつながっているのでしょう」

 2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で降板した沢尻エリカの代役を見事に務めたことも大きな転機になったといえるだろう。また、広告業界での評価が高まった大きな要因の一つとして「あのCM」の影響があるという。

「川口は有名企業だけでなく、日本電産から社名変更して認知度がゼロになった『ニデック』のCMに出演し、『ニデックってなんなのさ?』の決めゼリフと振り切った演技で視聴者にインパクトを与え、大きな話題となりました。このCMでニデックの知名度を一気に上げたことにより、広告業界での評価をさらに高めたのです」(前出記者)

この勢いは2025年も継続するのか

 テレビを見ていると「このCMも川口春奈になったのか」と驚くことが少なからずあり、今後もまだ契約企業は増えていきそうな予感がある。来年以降もこの勢いは継続するのだろうか。

「川口は数多くの企業CMに出演していますが、カルビー、ヤクルト、味の素との契約は10年以上にわたり、他にもサントリー、はま寿司、JCB、LIFULL HOME’Sなど現在進行形で長期契約を結ぶ企業が多い。これは信頼感のある証といえます。

 2019年に格闘家・矢地祐介との熱愛がスクープされましたが、今年3月に5年越しの交際が破局したと報道されたことで、逆に一途な印象を与えたのもプラス材料の一つになっています。若さと美しさだけで売ってきたのではなく、どの仕事でも結果を残し、ネガティブなスキャンダルとも無縁ですから、川口の無双状態は今後も続くでしょう」(前出記者)

(文=佐藤勇馬)