正月は毎年5人で実家に帰省しているのですが、今年は「食費」として2万円徴収されました。やはり年金暮らしは生活が大変なのでしょうか?
親にとって離れて暮らす子どもの帰省は楽しみなものであると考えられますが、帰省する人数が多いほど出費がかさむため、金銭的な心配をする方もいるかもしれません。   特に、年金暮らしをしている高齢の親だと、子どもの帰省でかかる費用を生活費から賄うことが難しい場合もあるでしょう。   本記事では、年金暮らしをしている両親のもとへ帰省する際、食費として費用を負担する必要性について、年金暮らしの家計収支の平均も含めてご紹介します。

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年金暮らしの家計収支はどうなっているのか?

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上夫婦のみの無職世帯における実収入の1ヶ月平均は24万4580円です。消費支出の平均は25万959円、税金や社会保険料などの非消費支出をあわせると28万2497円なので、月々3万7916円ほど不足する計算になります。消費支出の内訳は表1の通りです。
 
表1

1世帯の1ヶ月あたりの支出
食費 7万2930円
住居費 1万6827円
水道光熱費 2万2422円
家具・家事用品費 1万477円
被服・履物費 5159円
保健医療費 1万6879円
交通・通信費 3万729円
教育 5円
教養娯楽費 2万4690円
その他の消費支出 5万839円

出典:総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
 
子どもが帰省した場合に影響するのはおもに「食費」と「水道光熱費」であると考えられます。また、帰省にかかる交通費や帰省中のレジャー費を親が負担するケースもあるかもしれません。それぞれ普段はいくらぐらいが平均なのかみておくとよいでしょう。
 

子どもの帰省時に親が負担している費用はどのくらい?