自衛官の友人が「約800万円」のBMWを一括で購入したそうです。そんなに高収入なのでしょうか?
国の防衛や災害対応などを職務とする自衛官ですが、最近はバラエティー番組で取り上げられることもあり、身近に感じるようになった人もいるでしょう。一方で、収入の情報に触れる機会は限られるかもしれません。職務の重さを考えれば、それなりの収入をもらっているイメージを抱いている人もいるでしょうが、具体的な金額を把握している人は少ないでしょう。   そこで今回は、自衛官の収入や貯金のしやすさなどを解説します。

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自衛官の年収は年齢や階級などで決まる

防衛省・自衛隊の自衛隊帯広地方協力本部によると、自衛官の年代別平均年収は表1の通りです。
 
表1

年代 自衛官平均年収
20~24歳 約374万円
25~29歳 約428万円
30~34歳 約440万円
35~39歳 約509万円
40~44歳 約599万円
45~49歳 約637万円
50歳~ 約652万円

出典:防衛省・自衛隊 自衛隊帯広地方協力本部「自衛官のお給料について」を基に筆者作成
 
自衛官の収入は階級によっても変動します。例えば、同サイトによると、賞与は階級によって表2のように異なります。
 
表2

6月のボーナス 12月のボーナス
自衛官候補生
(2等陸士任官後)
約46万8200円
(採用2年目)
約46万8300円
(採用2年目)
一般曹候補生 約46万8800円
(採用2年目)
幹部候補生
(大学・大学院卒業)
約65万8300円
(幹部任官後)

出典:防衛省・自衛隊 自衛隊帯広地方協力本部「自衛官のお給料について」を基に筆者作成
 
また、同サイトでは、1回あたりのボーナスを給与の2.235ヶ月分としています。この情報に基づけば、自衛官候補生(2等陸士任官後)、一般曹候補生、幹部候補生(大学・大学院卒業)の平均月収や平均年収も推測可能です。
 
表2の金額を2.235で割った平均月収は、次の通りです。