「寒いから」といって便座の温度を「強」にするのはもったいない?「弱」でも十分温かいし電気代も変わりますよね?
寒い時期に、便座の温度を「弱」から「強」に上げると、どれくらい電気代が高くなるのか気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、トイレ便座の設定温度を下げることで、電気代をどれほど節約できるのかを調査しました。   便座の温度を下げる以外にも、トイレの電気代を節約する方法があります。「さまざまな暖房器具を使用する時期こそ、使用頻度が低いトイレの電気代を節約したい」とお考えの方は参考にしてください。

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便座の温度を「強」から「弱」に下げた場合の電気代の違いは?

貯湯式トイレ便座の設定温度を「中」から「弱」へ一段階下げた場合、年間26.4キロワットアワーの省エネとなり、約820円の節約が期待できます。「強」から「弱」へ設定を下げた場合、単純計算で約1600円の節約効果が期待できるでしょう。
 
なお、暖房便座の温度は、弱・中・強の三段階設定になっている場合が多く、約30〜40度に温度調節が可能です。
 

洋式トイレの種類と特徴

一般的な洋式トイレには、「温水洗浄便座」と、温水洗浄機能のない「暖房便座」があります。温水洗浄便座は、さらに「貯湯式」と「瞬間式」の2種類に分かれています。
 
洋式トイレの便座の特徴を、表1にまとめました。
 
表1

 

種類 温水洗浄便座 暖房便座
型式 貯湯式 瞬間式
特徴 タンク内の水をヒーター
で温める方式
タンクがなく使用する度に
水を瞬間湯沸器で温める方式
便座を温める機能
を備えている
メリット 一度に多量の温水で洗浄
が可能
温水を保温する電力が不要で消費電力は小さめ 便座の温度調節が
可能
デメリット 温水を保温する電力が必要
(電気代がかかりやすい)
温水量が限られるため、
瞬間的に大きな電力が必要
常時便座を温める
ため光熱費が発生