40代の今でも病院通いなのに老後はもっと増えるのかと考えると不安です。老後の医療費はどのくらいかかるものなのでしょうか?
老後の健康には不安が伴うものですが、医療費の負担も心配でしょう。老後の生活費に加えて医療費の負担が増えることには、大きな不安が伴います。   本記事では老後の医療費がどれくらいかかるのか、軽減方法について解説します。老後の医療費に興味のある人は参考にしてください。

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老後の医療費はどれくらいかかるのか

実際に高齢者がどれくらいの医療費を負担しているのかは、厚生労働省の統計によって明らかにされています。厚生労働省の「国民医療費の概況」に基づいて老後の月額医療負担費を紹介します。
 
平均余命から老後の医療費負担額の総額も解説するので、併せて参考にしてください。
 

老後の医療費負担額(月間)

厚生労働省の「国民医療費の概況」によると、令和4年度の年齢別医療費は以下のとおりです。
 

◆年間医療費総額(月額)

・65歳未満……20万9500円(1万7458円)
・65歳以上……77万5900円(6万4658円)
・70歳以上……84万4800円(7万400円)
・75歳以上……94万900円(7万408円)

 
65歳以上の月額平均医療費は4万円を超え、年齢が上がるほど増加します。ただし、これは医療費総額であり、実際の負担額ではありません。
 

◆医療費負担割合

・70歳未満……3割
・70歳~75歳未満……2割(※現役並み所得者は3割)
・75歳以上……1割(同上)

 
75歳以上の1割負担額(月額)は約7000円で、65歳以上全体の負担額(約1万9400円)より36%軽減されます。また、65歳未満の負担額(月額約5200円)と比較すると、75歳以上の負担は1.3倍程度です。
 
なお、65歳以上の負担割合は混在しているので3割負担として計算しています。
 

平均余命による老後の医療費総額