急速に高齢化が進む現在、賃貸物件に入居したい高齢者も増えています。ニーズに合わせるように、高齢者でもスムーズに賃貸物件が借りられるよう、サービスや制度が整いつつあります。
 
本項では、退職後に賃貸物件を契約して入居したいと考えている方に向けて、高齢者でもスムーズに家を借りるために利用できるサービスを紹介します。
 

家賃債務保証を利用する

家賃債務保証とは、賃貸住宅の入居希望者が保証会社と契約して、家賃等の滞納時に一定の範囲内で立て替えてもらう制度です。一般的に賃貸物件を契約する場合、家賃の滞納時や急に借り主が死亡したときに備えて、連帯保証人を立ててもらいます。
 
しかし、借り主が高齢者の場合、連帯保証人になってくれる人がいなかったり、連帯保証人になってくれる人も無職の高齢者しかいなかったりするケースが珍しくありません。家賃債務保証制度を利用すれば、大家さん側もいざというときに備えられるので、リスクを軽減できます。
 
利用できる保証会社は数多くありますが、「家賃債務保証事業者協議会」の会員保証会社を選ぶと安心です。また、不動産仲介業者が保証会社を紹介してくれる場合もあります。
 

高齢者歓迎の物件を探す

UR賃貸をはじめとして、高齢者を歓迎している賃貸物件もあります。インターネットで「高齢者歓迎 賃貸物件」等のキーワードで検索すれば、物件がヒットするでしょう。
 
なかでも、UR賃貸住宅は「高齢者向け優良賃貸住宅」「健康寿命サポート住宅」「URシニア賃貸住宅(ボナージュ)」など、高齢者が暮らしやすい仕組みを備えた住宅が少なくありません。
 
UR賃貸は全国にあるので、住みたい地域に該当する物件があるか探してみてもよいでしょう。
 

高齢者が賃貸物件を借りるには家賃の支払い能力があると証明することが大切