「終業後」
終業後のオフィス、不倫関係の飯塚と豊本(女性役)が残っているところに、外回りの営業から帰ってきた角田が現れる。上記の「余裕」が「動の角田」なら、こちらは「静の角田」とでも呼ぶべき作品。東京03のコントの中でも特に角田のセリフが少なく、その少なさが存在感を際立たせている。
飯塚悟志
「市民の味方」
駅前で、倒れた自転車がからまり合ってしまい、なかなか外れなくて困っている角田と豊本。そこに通りかかった警官・飯塚は、2人から助けを求められるが、2人の要求が徐々にエスカレートしていく。常識人であるがゆえに追い込まれていく飯塚が、なんというか、かわいくてたまらない。
「小芝居」
休日に居酒屋で飲んでいる会社の同僚・角田と飯塚。角田は2人の共通の女性上司である豊本と結婚することになったという。やがて豊本も同席することになるが、角田いわく豊本は、2人が結婚することを飯塚は知らないと思っているのだという。飯塚は角田に「知らないという小芝居を打て」と求められ……。飯塚の芝居力が炸裂した名作。
「蓄積」
飯塚の自宅でたこ焼きパーティを開くことになった友人同士の3人。かいがいしく準備する飯塚だが、訪ねてきた2人の態度や行動に我慢できなくなっていく。飯塚は後に、このコントを「普段の3人の関係性そのままです」と明かしている。本当に飯塚さんは20年以上もよくやってると思う。
豊本明長
「この時間」