50万円以上の差になることも?公務員の「地域手当」とは
地域手当は、一部の民間企業にもあるようですが、公務員でも支給される場合があります。同様の仕事をしていても地域によって収入に差が出る可能性があり、不公平では?といわれることもあるでしょう。それにもかかわらず地域手当が支給されるのには、それなりの理由があります。   今回は、地域手当が支給される理由や対象地域、地域手当によって年収にどれくらいの差が出ることがあるのかについてご紹介します。

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公務員の「地域手当」とは?

公務員の地域手当は、おもに都市部や首都圏など、民間賃金の高い地域に勤務する職員に対し支給される手当です。
 
これにより、同じ仕事をしていても、都市部の方が収入が高くなる可能性があります。隣接する市でも収入に差が出てしまい、不公平に感じられる可能性があるものの、都市部や首都圏などは、ほかの地域と比べ家賃や物価などが高い傾向があり、その支出の差を補填するために支給されています。
 

地域手当の対象地域と支給割合

公務員の地域手当が支給される対象地域と支給割合は、厚生労働省の「国家公務員の地域手当に係る級地区分」によると、表1のようになります。なお、東京都特別区とは、都内にある23区のことです。
 
表1

区分 支給割合 支給地域
1級地 20% 東京都特別区
2級地 16% 横浜市・大阪市 など21市
3級地 15% さいたま市・千葉市 など24市
4級地 12% 浦安市・神戸市 など18市
5級地 10% 京都市・広島市 など43市
6級地 6% 仙台市・静岡市 など79市15町
7級地 3% 札幌市・岡山市 など65市4町1村

※厚生労働省「国家公務員の地域手当に係る級地区分」を基に筆者作成
 
このように地域手当は、最大で20%付与されるため、地域によって大きな差が生まれることになります。
 

地域手当で年収にどれくらいの差が出るのか