一人暮らしを始めるにあたって必要な費用は、家を借りるための費用や家具や家電の購入費などがあります。
 
同資料によると、自宅外通学を始めるにあたって、一人当たり平均38万7000円(令和3年度)かかるとされています。おもに、アパートの敷金や家財道具の購入費などですが、かかる費用はこれだけではないでしょう。
 
大きな費用の一つに、引っ越し費用があります。引っ越し費用は、荷物の量や移動距離によって料金は異なり、3月4月は需要が増えるため通常よりも料金が高くなってしまうケースが考えられます。
 
少しでも節約したいなら、自分でレンタカーを借りたり、知人に手伝ってもらったりするなどの工夫が必要でしょう。細かな荷物は自分で運び、大きな荷物だけを運搬してもらう手段もあります。
 
また、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品は、高機能なものを選ぶと高額になりやすいため、必要な機能をあらかじめ洗いだしておくといいでしょう。新品にこだわりがなければ、フリマアプリや中古品などから購入すると、費用をおさえられるかもしれません。
 

一人暮らしの1ヶ月の生活費は?

総務省統計局によると、単身世帯の1ヶ月の平均支出は約16万8000円です。主な内訳を表2にまとめました。
 
表2

支出項目 金額
食費 4万2049円
住居 2万3799円
光熱・水道 1万3045円
家具・家事用品 5760円
被服及び履物 4447円
保健医療 7367円
交通・通信 2万1654円
教養娯楽 1万8794円
その他の消費支出 3万704円
合計 16万7619円

出典:総務省統計局「家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表(2023年)」を基に筆者作成
 
この金額はあくまでも全年代を対象とした統計によるものです。学生の場合、平均より安くおさえられる項目があるかもしれません。とはいえ、毎月約16万前後の費用がかかる可能性があることは想定しておきましょう。
 
5万円の仕送り後に不足する分をどのように補うかは、家族との相談が必要です。奨学金の制度を利用したり、学業に支障のない範囲でバイトをしたりするなどを検討しましょう。
 

月の仕送りが「5万円」は平均額と比べると低いが、最も多い割合の層には含まれる