春から息子が大学生になり一人暮らしを始めます。「毎月5万円」の仕送りが限界なのですが、足りるのでしょうか?
「新年度から一人暮らしを始める子どもに仕送りをしたい」と考える親もいるでしょう。仕送りの金額はいくらくらいが一般的なのか気になるところです。しかし、仕送りできる金額の上限は家庭によって異なります。   そこで本記事では、統計の資料を基に「仕送りの平均額」を解説します。一人暮らしを始めるときにかかる費用についても紹介しますので、子どもが一人暮らしを始めるご家庭は、ぜひ参考にしてください。

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学生への仕送り金額、月の平均額は7万9000円

株式会社日本政策金融公庫が「64歳以下の男女、かつ、高校生以上の子供を持つ保護者」を対象に行った「教育費負担の実態調査結果」によると、自宅外への仕送り額(令和3年度)の年間平均額は95万8000円、月額で7万9000円です。令和2年度の年間平均額90万3000円と比べると、5万5000円増加しています。
 
令和3年度の「自宅外通学者への年間仕送り額」の金額分布割合を、表1にまとめました。
 
表1

仕送り金額 割合
0万円 10.0%
0万円超50万円未満 13.9%
50万円以上100万円未満 33.1%
100万円以上150万円未満 28.7%
150万円以上200万円未満 11.7%
200万円以上 2.6%

出典:株式会社日本政策金融公庫「令和3年度『教育費負担の実態調査結果』」を基に筆者作成
 
最も多いのは、50万円以上100万円未満の33.1%で、1ヶ月あたりで計算すると約4万円~8万円の仕送り額になります。次に多いのは100万円以上150万円未満の28.7%で、1ヶ月あたり約8万円〜約13万円の仕送り額となっています。
 
一方で、仕送りをしていない世帯が10%いることも分かりました。
 

一人暮らしを始めるときに必要な費用は?