利用区間に新下関から博多間を含む場合、新幹線と在来線とは運賃が異なるため、注意が必要です。新下関から博多間を含む場合は、表2の通りです。
表2
区分 | 計算キロ | 基本運賃 | 片道割引後 | 割引額 |
---|---|---|---|---|
往路(新幹線利用) | 1179.3キロメートル | 1万4080円 | 1万2670円 | 1410円 |
復路(在来線利用) | 1179.3キロメートル + 79キロメートル(博多~下関) | 1万4240円(1万4080円+160円) | 1万2810円 | 1430円 |
合計 | – | 2万8320円 | 2万5480円 | 2840円 |
※JR東日本「きっぷあれこれ往復割引乗車券」を基に筆者作成
新幹線を利用して、本州内幹線の運賃を適用した場合、往路の距離は1179.3キロメートルで1万4080円となり、片道1割引で1万2670円です。
復路の運賃は、博多〜東京間(1179.3キロメートル)に対して本州3社内幹線普通運賃の1万4080円が適用されます。これにJR九州区間(博多〜下関間79キロメートル)の利用額160円を加えた1万4240円から1割引が適用され、1万2810円です。
往復乗車券の有効期間は?
往復乗車券の有効期間は、片道乗車券の2倍に設定されています。片道乗車券の有効期間は、利用距離が800キロメートルまでが5日間、1000キロメートルまでが6日間です。そのため、往復乗車券の有効期間は、800キロメートルまでの場合は10日間、1000キロメートルまでなら12日間となります。
乗車中に有効期間が過ぎてしまった場合は、途中で下車しない限りは、切符に表示されている最終駅まで使用可能です。ただし、博多-新下関間を含む往復乗車券では、有効期間の計算方法が通常とは異なり、往路復路、それぞれの期間を合算する必要があるため、注意が必要です。