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往復割引乗車券とは
往復割引乗車券は、同じ経路での往復移動を予定している場合に、事前に往復分をまとめて購入することで割引が適用される切符です。JR東日本の場合、片道の移動距離が601キロメートル以上の区間で利用すると、往路・復路それぞれの運賃が1割引となります。
この割引制度は年齢や条件の制限なく利用できるため、年末年始の帰省やお盆期間の長期休暇などに活用するのもおすすめです。
往復割引券はどれくらい安くなる?
往復割引券を利用するとどれくらい安くなるのか、見ていきましょう。表1をご覧ください。
表1
区分 | 運賃 | 備考 |
---|---|---|
通常片道運賃 | 1万670円 | 721~760キロメートル区間(733キロメートル)の運賃 |
通常往復運賃 | 2万1340円 | 1万670円×2 |
往復割引片道運賃(1割引) | 9600円 | 9603円から切り捨て |
往復割引運賃 | 1万9200円 | 9600円×2 |
往復での割引額 | 2140円 | – |
※JR東日本「きっぷあれこれ往復割引乗車券」を基に筆者作成
具体例として、東京~岡山間での利用ケースを見てみましょう。この区間の営業キロは732.9キロメートルで、601キロメートル以上という往復割引の条件を満たしています。
運賃計算では、営業キロを733キロメートルに切り上げて計算します。JR東日本の運賃表によると、721〜760キロメートルの通常運賃は1万670円です。これに1割引を適用すると9603円となり、端数を切り捨てて片道料金は9600円となります。往復でどれくらい安くなるかは以下の計算の通りです。
2万1340円-1万9200円=2140円
東京から岡山で移動する場合は、往復で2140円お得にきっぷを購入できることになります。