奈良県橿原市でランドセルの製造・販売を行う鞄工房山本は、奈良の工房で「ランドセル贈呈式」を毎年開催している。

同イベントは、ランドセルの作り手である工房スタッフが直接子どもにランドセルを渡す、心温まる記念イベント。今年は約1,300組の家族から応募があったそうで、抽選で当選した約70組の家族が奈良の工房に招待された。

鞄工房山本を代表する恒例イベント


鞄工房山本は、「はじめての、一生もの。」をコンセプトに、家族にとって一生ものに相応しいランドセルを奈良の工房から届けている。

「ランドセル贈呈式」は2019年にスタートし、今では鞄工房山本を代表する恒例イベントに。スタッフとしても、これからランドセルを使ってもらう子どもに直接会える貴重な機会で、贈呈式には特別な想いを抱いているという。

今年も2025年入学の子どもを対象に、「ランドセル贈呈式」を9~11月にかけて開催。社内の一大イベントとして、スタッフが一丸となり準備を進め、家族が招待された。

家族から子どもへのメッセージも。

見どころがギュッとつまった60分間の「ランドセル贈呈式」。贈呈式にはいくつかの特別な催しがあるという。


贈呈式では、職人たちが丹精込めて作り上げるランドセルの製造過程を間近で見学。同社は、職人たちが作る様子を見ることで、子どもにはものを大切にする心を、保護者にはランドセルへの信頼を感じてもらいたいとの考えだ。

また、ミニ職人体験では、真剣な眼差しで職人たちの話を聞き、作業に取り組む子どもの様子が見られるはずだ。


贈呈式では、子どもが自身のランドセルと対面後、子どもと家族で力を合わせて最後の金具を取り付け、ついにランドセルが完成。

家族に最後の仕上げをしてもらうことで、世界に一つだけの特別なランドセルが出来上がる。


職人が心を込めて作り上げたランドセル。これから始まる小学校生活へのエールを込めて、子どもに直接手渡しされる。