総理大臣はどのような仕事をしているのか詳しく知らない方も多いでしょう。総理大臣の仕事内容は大きく以下の4つに分けられます。
 

・内閣の組織化
・政策の決定
・国会への出席
・外交

 

内閣組織

内閣とは法律や予算に基づいて仕事を進めていく組織のことで、内閣総理大臣と各国務大臣で構成されています。行政を執り行う大臣を任命するのは総理大臣の権限です。国務大臣は、財務や外交など、国の政策を決めるうえで重要な分野について大きな責任を持つため、個人の適性を見極めて任命されます。
 

政策の決定

法律や予算など、行政の運営に必要な政策を決めることも総理大臣の役割です。ただし、政策が必要な分野は幅広く、総理大臣一人では決定ができません。
 
そのため、週に2回、内閣のメンバーが集まる閣議と呼ばれる会議を開き、経済や外交、社会保障などについての話し合いが行われます。総理大臣は閣議で話し合われた内容を元に、国会に対して法律案や予算案を提出します。
 

国会へ出席

国会に出席して施政方針演説をしたり、議員からの質問に答弁したりすることも総理大臣の仕事の一つです。国会には衆議院と参議院の2つがあり、通常国会と呼ばれる定例の会議は1月中から150日間にわたって開かれます。通常国会では、主に予算や法律案に関する審議が行われますが、必要であれば臨時国会が開催されることもあります。
 

外交

外交とは、国家や政府間で行われる公式な交渉やコミュニケーションの活動を指します。国家間の平和的な関係の維持と発展のために行われる取り組みを総称するものです。
 
総理大臣は日本を代表するリーダーとして、各国との関係強化や交渉を行う立場にあります。外国の要人を迎えたり、自ら外国に出向いて会談を行ったり、さらには国際会議に出席したりすることもあります。
 

総理大臣の給料は約4061万円と高いが、その分仕事の責任も大きい