※参考サイトを基に筆者作成
昭和58年と令和5年を比較すると、男女とも、ひと月当たりの所定内給与額は13万円ほどアップしています。時間外手当や賞与は含まれていないものの、年収も150万円ほどアップしている結果です。
「昭和」「平成」「令和」物価や税金はどう変わった?
昭和から平成を経て令和になった今、年収だけを見れば増えていますが、物価の上昇などを考慮すると年収の増加によって生活が豊かになったかどうかは一概に比較はできません。
総務省統計局の発表している「2020年基準消費者物価指数」によると、2020年を100とした場合、各年の消費者物価指数は以下の通りです。
●昭和58年:80.3
●平成15年:95.5
●令和5年:105.6
年収の増加と比較すると、物価上昇率が緩やかに感じるかもしれませんが、昭和と令和では、変わったことがほかにもあります。
例えば、消費税です。平成元年(1989年)に、消費税3%が導入され、5%、8%を経て、現在は10%となりました。
税金や社会保険料の負担も増えました。財務省が発表している、国民の租税負担・社会保障負担を合わせた負担率は、昭和58年には35%未満だったのに対し、令和5年度は46.1%に増加しています。つまり、給料の半分近くが税金や社会保険料として引かれていることになります。