「昭和から令和」で「初任給と年収」はどう推移した? 日本の賃金・物価・税負担率を徹底比較
「昭和」「平成」「令和」と3つの時代を生きている人も多い今、物価の上昇に驚いている人もいるでしょう。しかし、物価上昇のわりに、給料が上がらないという声も耳にします。   そこで今回は「昭和」「平成」「令和」それぞれの世代の初任給と年収の推移を見ていきます。過去と現在でどのような違いがあるか知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

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「昭和」「平成」「令和」の初任給を比較

まずは、「昭和」「平成」「令和」の初任給を見てみましょう。令和5年(2023年)、平成15年(2003年)、昭和58年(1983年)と20年ごとに比較します。
 
「賃金構造基本統計調査」を基に、男女別・学歴別に初任給を表したものが表1です。
 
表1

   
 

高校卒業 大学卒業 高校卒業 大学卒業
昭和58年 10万6200円 13万2200円 10万円 12万4100円
平成15年 15万7500円 20万1300円 14万7000円 19万2500円
令和5年 18万9000円 24万300円 18万3200円 23万4300円

※参考サイトを基に筆者作成
 
昭和から40年で、およそ8万円〜11万円ほどアップしていることが分かります。
 

「昭和」「平成」「令和」の年収を比較

初任給はおよそ8万円〜11万円のアップとなっていますが、年収はどの程度上がっているのでしょうか?
 
賃金構造基本統計調査の「所定内給与額」を基に、10人以上の従業員のいる企業規模の会社の平均年収を計算したものが表2です。
 
なお、所定内給与額とは、基本給に通勤手当や職務手当、家族手当などを含む額で、税金などを控除する前の額です。時間外手当は含まれていません。
 
表2

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