▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
公務員の平均給与
公務員の給与は、法律で定められた「俸給表」を基準に支払われます。職務内容や責任の重さ、必要とされるスキルなどに応じて設けられた基準をもとに計算される仕組みです。そのため、公務員の給与は職種や階級によって大きく異なります。
国家公務員の平均給与
表1は、国家公務員の主な職種別の月額平均給与の例です。
表1
全俸給表 | 41万4801円 |
行政職俸給表(一) | 40万5378円 |
公安職俸給表(一) | 38万8322円 |
教育職俸給表(一) | 47万5312円 |
医療職俸給表(一) | 84万5153円 |
出典:人事院給与局「令和6年国家公務員給与等実態調査報告書」より筆者作成
医療職の給与が他の職種に比べて突出して高い理由には、専門性の高さや労働環境の厳しさが影響していることが考えられます。一方、行政職や公安職も一定の安定した収入を得られるのが特徴です。
地方公務員の平均給与
表2に地方公務員の代表的な職種別の平均給与を示します。
表2
全職種 | 35万5807円 |
一般行政職 | 34万2051円 |
消防職 | 33万9802円 |
小・中学校教育職 | 38万1578円 |
医師・歯科医師職 | 56万5989円 |
出典:総務省「令和5年地方公務員給与の実態」より筆者作成
一般行政職や消防職は比較的同じような水準ですが、小・中学校の教育職は若干高めです。また、医師や歯科医師などの専門職は、他の職種よりも高収入であることが分かります。