運転中に「ウインカー」を出し忘れた! 周囲に誰もいなくても「反則金」を取られる場合もあるの? 慣れた道だとつい忘れてしまいます…
運転していて、ついウインカー(方向指示器)での合図を出し忘れることはないでしょうか。周りに車も人もいないと、「特にウインカーを出す必要はないのでは?」と思う人もいるかもしれません。   慣れた道ほど気が緩むことがあるかもしれませんが、方向転換するときにウインカーにより合図を出すことは、道路交通法で定められた義務です。本記事では、ウインカーが必要な理由や重要性について解説します。

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ウインカーを出し忘れるとどうなる?

ウインカーを出し忘れると、「合図不履行違反」となり、道路交通法に基づいて反則金6000円(普通車の場合)が科されます。これは道路交通法で定められたもので、第53条第1項で、右左折や進路変更の際に合図を出すことが義務付けられています。反則金のほか、違反点数が1点加算されます。
 
意外に知られていないのが、「ウインカーを戻し忘れる」ことも違反になる場合があるという点です。この場合は「合図制限違反」と呼ばれ、道路交通法第53条第4項に基づいて、同じく反則金6000円と違反点数1点が科されます。
 

なぜ正しくウインカーを使う必要があるのか?

ウインカーは、自分の車がどのように動くのかを周囲に知らせるための重要なサインです。ウインカーを正しく使わないと、事故のリスクが高まります。
 
ウインカーを出し忘れると、後続車や歩行者に進路変更や右左折の意図が伝わりません。例えば、右折するのにウインカーを出し忘れたとします。周囲から「この車はこのまま直進するもの」と思われ、後続車が追い越しを試みたり、歩行者が横断を始めたりする可能性があります。その結果、接触するなど非常に危険な状況になるかもしれません。
 
一方、ウインカーを消し忘れることも問題です。例えば、右折後にウインカーをつけたまま走行していると、後続車が「この車は右折するんだな」と思い込み、間違った判断をして接触事故が起きたり、交通の流れが乱れたりする可能性があります。
 
ウインカーを正しく操作することは、反則金や違反点数を科されることを防ぐだけでなく、事故を防ぐことにもつながるのです。
 

誰もいないときでもウインカーは必要?