そして、テントの寝室部分が大きく破れているのを見つけ、頭が真っ白に……。隣のサイトに飛んできた椅子を持っていくと、そこにはキャンパーの姿はなく、車から降ろした荷物が散乱し、ゴミが風で飛ばされている状況でした」

 荷物をしっかり管理していて、誤って椅子が飛ばされてしまったのなら「仕方ないか……」と思えたかもしれないと、美紀さんは言っていましたが、「これだけ強風の中で荷物を降ろしっぱなしで誰も見ていないのは危ない」と怒りを感じたそう。

◆おじさん4人組がテントサイトに戻ってきて…

迷惑キャンパー
「隣のサイトにあった物が他にも風で飛ばされそうな状況で、多方面に被害があっては危ないと思い、私は荷物をおさえ、夫はキャンプ場の受付で隣のサイトのものがいろいろな所に飛んでいることを伝え、隣のキャンパーのおじさん4人組がそれを聞きつけたのか、やっとテントサイトに戻ってきました。

 その間も息子たちは隣のサイトから飛ばされたゴミを拾ったりと協力してくれていました。何よりも我が家のテントが大きく破れてしまった事実を知らず、『あ~すみませ~ん』と戻ってきた隣のキャンパーに腹立たしい気持ちでいっぱいでした」

 強風の中でのキャンプとみんな条件は同じなので、物が飛ばないようにする配慮は当たり前だと美紀さんは思っていたのです。

◆テント泊を諦め、車中泊に……

 「夫が、『こちらの椅子が風で飛ばされてうちのテントが破れてしまったんです』と状況を説明すると、『あーそうなんですか? ちょっと現場を見てないのでなんとも……』といった反応で、謝るそぶりもないことに正直驚きました。

『申し訳ないのですが、テントが『大きく破れてしまっていて、弁償していただけますか?』と話すも取り合ってもらえず、『これだけ風が強いのだからうちの椅子かどうか分からない』と言うんです。明らかに隣の荷物がこちらに飛んできているのに、頑なに非を認めずでした」