プロパンガスの料金が高い理由には、主に輸送コスト、事業者間の競争不足、そして需要の分散が挙げられます。プロパンガスは、ボンベを各家庭に配送し、必要に応じて交換する仕組みが一般的です。この配送や交換には手間やコストがかかり、その分が料金に反映されています。
 
また、地域によってはプロパンガス事業者が少ない場合があり、十分な価格競争が行われていないことも一因です。このような状況では、利用者が高い料金を支払わざるを得なくなることがあります。さらに、都市ガスのように1つのガス管を使って多くの家庭に供給する形態とは異なり、プロパンガスは個別供給が基本です。
 
このような構造的な要因が、プロパンガス料金の高さに直結しているのです。
 

なぜ都市ガスは全国で使われていないの?

都市ガスが全国に普及していない理由には、インフラ整備にかかるコストや地域ごとの特性が大きく関係しています。
 

インフラ整備の課題

都市ガスの供給には地中にガス管を敷設する必要がありますが、これには多額の費用と時間がかかります。人口密度の低い地方では、このコストを回収するのが難しいため、整備が進まないのが現状です。
 

地域特性による選択

プロパンガスは、ガス管が不要でトラックでの配送だけで供給できるため、離島や山間部でも利用可能です。さらに、災害時にはプロパンガスのボンベを持ち運べるため、復旧が早いという利点もあります。
 

まとめ

このように、都市ガスとプロパンガスの価格差や利用状況には、インフラや供給方法の違いが大きく影響しています。都市ガスは確かに安価で便利ですが、その普及には高いコストが伴い地方では、現実的ではない場合が多いのです。
 
とは言え、住む場所によってガス事情は大きく異なるため、引っ越し先を選ぶ際には光熱費も含めて総合的に検討することが大切です。都市ガス物件に住んでいる場合はメリットを活かし、賢い家計管理を目指しましょう。
 

出典