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都市ガスとプロパンガス、どう違うの?
都市ガスとプロパンガスは、成分や供給方法に大きな違いがあります。
都市ガス
都市ガスは主にメタンを主成分とする天然ガスと液化天然ガス(LNG)が原料で、地下に埋設されたガス管を通じて供給されます。供給エリアは都市部が中心となります。
プロパンガス
プロパンガスは液化石油ガス(LPG)を使用し、ボンベで各家庭に配送されるのが一般的です。ガス管の敷設が難しい地域でも利用できます。
発熱量の違い
プロパンガスと都市ガスは成分が異なるため、同じ体積だとプロパンガスのほうが都市ガスの約2倍の発熱量になります。つまり、必要な使用量は、プロパンガスは都市ガスの半分ですむのです。
実際の価格差はどれくらい? 都市ガスは本当に安い?
都市ガスもプロパンガスも、料金は「基本料金+使用量に応じた従量料金」で計算します。
平均的な家庭での使用量を1ヶ月あたり20立方メートル(都市ガスの場合)とした場合の料金を比較してみましょう。
都市ガスの平均料金
1ヶ月あたり20立方メートル使った料金を東京ガスの料金表から計算すると、以下のとおりです。
基本料金+使用量×基準単位料金
759円+20立方メートル×145.31円=3665.2円
プロパンガスの平均料金
プロパンガスは、都市ガスに比べ熱量が約2倍となるため、必要な体積は半分の10立方メートルとします。
日本エネルギー経済研究所の2024年10月の確報によると、東京都では以下のとおりです。
基本料金+10立方メートルあたり料金
1897円+8246円=10143円
都市ガス料金は約3670円であるのに対して、プロパンガス料金は約1万円強と、2.7倍以上も割高になることが分かります。もちろん地域や会社によっても異なりますが、相対的に都市ガスのほうが安いと言えるでしょう。