2019年以降は紛争の発生や新型コロナウイルス感染症の流行などが影響して、世界中の経済情勢が悪化しました。パンデミック対応として世界的な低金利政策の実施も、金相場に影響を与えた要因です。さらに、2022年以降になると急速な円安が進み、安全資産といわれる金の需要が増加して価格が急激に上昇したと考えられます。
 

金相場は今後どうなる? 今は売り時?

今後も金相場は長期的には上昇するだろうと予測されます。金相場の今後の上昇を裏付ける根拠は以下の通りです。

●安全資産として金の需要増加
●インフレ対策として金の需要増加
●工業用途での金の需要増加
●金の供給量の有限性
●各国中央銀行の金の継続購入

金はさまざまな用途で需要が高まっています。特に、電子機器や精密機械に関連する産業で金の需要の増加が顕著です。今後も新技術が発展すれば工業用途としての金の需要は高まると想定されています。一方、地中の金の埋蔵量には限りがあるため、需要と共有のバランスからも金相場の高騰は続きそうです。
 
ただし、金相場は常に不確実性を伴っており、正確な予測は容易ではありません。金相場がさらに上昇する要因がある一方、短期的に考えると下落する恐れも十分にあります。そのため、金の売買は慎重に判断したほうがいいでしょう。
 

まとめ

手元の金を売却したい方や、これから金を購入したいと考える方もいるかもしれません。金相場は今後も上昇する要因が多くありますが、安易な決めつけで行動することは危険です。理想とする金の売買を実施できる可能性がある一方で、思わぬ失敗をしてしまうリスクもあります。最新の金相場の情報を常にチェックして、金の売買は慎重に判断しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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