祖母から貰った「純金」のネックレス、正直使っていないため換金したいです。「金相場が高騰」していると聞きますが、今は売り時でしょうか?
家に使用していない時計やネックレスなどの金製品が眠っている、という方もいるかもしれません。金相場が高騰しているニュースを見ると、使用していない金製品の売却も検討したくなるものです。特に、近年の金相場の高騰は顕著であり、数年前の価格と比較しても大きな違いが出ています。なぜ金相場はここまで大幅な高騰が継続しているのでしょうか。当記事では、金相場の推移や価格が高騰している理由、今後の金相場の見通しについて解説します。

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金の価格は高値で推移している

金の価格は高値で推移しています。2025年1月6日時点での貴金属専門企業A社による金の店頭小売価格(円/グラム)(税込)は1万4787円です。同じくA社による2023年以前の金の平均小売価格の推移を見てみましょう。
 
表1

A社の金の平均小売価格(円/グラム)(税抜)
2023年 8834
2022年 7649
2021年 6402
2020年 6122
2019年 4918
2018年 4543
2017年 4576
2016年 4396
2015年 4564
2014年 4340
2013年 4453
2012年 4321
2011年 4060
2010年 3477

※参考資料を基に筆者作成
 
2010年と比較すると現在の金の小売価格高騰は顕著です。金は値動きが停滞した期間もありますが、長期スパンで見ると価格高騰が続いています。
 

金相場が高騰している理由

金相場は近年だと2019年以降に際立って高騰しました。ここまで金相場が高騰している要因は以下が考えられます。

●円安の進行
●金の需要増加
●地政学的リスクの増大
●世界的な低金利政策
●新型コロナウイルス感染症の世界的な流行
●各国中央銀行による金の購入