実家に帰省すると「お年玉」を10人分渡す必要が! 大学生の甥にも「3000円」ほどにしておきたいけれど、さすがに失礼になる?
お年玉は、子どもたちの喜ぶ顔が見られる楽しいイベントと感じる人もいれば、まとまった額の出費となって経済的に厳しいと感じる人もいるでしょう。お年玉の金額は年齢とともに金額が増える傾向にあり、相手が大学生ともなると、まとまった額を渡さないと失礼に当たるのでは、と心配している人もいるかもしれません。   本記事では、大学生に渡す金額のお年玉の相場や、その相場を下回る金額を渡すことについての考え方を解説します。

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お年玉に込められた意味

お年玉は、正月にお供えした丸い鏡餅が子どもに分け与えられ、その餅が「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれたことが由来だという説があります。この鏡餅は神様の依り代(よりしろ)や象徴とされ、その鏡餅を分け与えることで、その1年間の子どもの無事な成長を願ってのものとされていました。
 
時がたち、鏡餅が今のように現金を配るように形を変えて、現在まで続いているものと考えられています。今では経済的な意味が強いように思われるお年玉ですが、本来は、子どもの健やかな成長を願う宗教的な意味合いの風習です。
 

大学生に渡すお年玉は1万円以上3万円未満が最も多い

今回のケースのように大学生に3000円のお年玉を渡すことは、一般的な相場からみて本当に少ないのでしょうか。Webメディア「kufura(クフラ)」が、20~60代の男女500人を対象に実施した、「お年玉」に関するアンケート調査の結果によると、大学生に渡す金額の相場は図表1の通りです。
 
図表1

回答内容 回答人数 割合
500円未満 1人 0.5%
500円以上1000円未満 0人 0.0%
1000円以上3000円未満 2人 1.1%
3000円以上5000円未満 7人 3.8%
5000円以上1万円未満 52人 28.0%
1万円以上3万円未満 87人 46.8%
3万円以上5万円未満 3人 1.6%
5万円以上10万円未満 0人 0.0%
10万円以上 0人 0.0%
お金でなく物や金券を渡す 0人 0.0%
大学生にはあげない 34人 18.3%
合計 186人 100.0%