施設のスキャンデータを利用した位置推定技術により、一切の施工を伴わず導入が可能なため、有形文化財などの国内の貴重な施設に適しているのが特徴だ。

竹原市内の歴史文化施設の体験価値向上を目指して

今回「たけはらDX」で、「イマーシブガイド」を導入し、竹原市内の歴史文化施設の体験価値向上を目指した実証実験、イマーシブガイド「音で竹原の歴史を感じる 旧松阪家住宅・酒蔵交流館めぐり」の提供を開始する。

竹原市にある「たけはら町並保存地区」には、製塩業や酒造業で栄えた歴史的建造物や町並みが今も保存される一方で、観光客体験価値や施設ごとの回遊性の向上などが課題となっているという。

今回の実証実験では、これらの施設が持つ歴史、そこで過ごしてきた人々のエピソードなどを施設のスタッフや地元の人々から聞き、その話を盛り込んだイマーシブガイド「音で竹原の歴史を感じる 旧松阪家住宅・酒蔵交流館めぐり」を制作した。

実証実験 概要

イマーシブガイド「音で竹原の歴史を感じる 旧松阪家住宅・酒蔵交流館めぐり」のテスト販売期間は、2024年12月21日(土)~2025年3月31日(月)。なお販売日は、各施設の開館スケジュールに準ずる。

体験先は、旧松阪家住宅と、藤井酒造 酒蔵交流館。体験料は、旧松阪家住宅の一般販売価格が700円(税込)で、別途施設入館料の300円が必要。藤井酒造 酒蔵交流館の一般販売価格が700円(税込)となっている。共通体験券は1,200円(税込)で、別途旧松阪家住宅の入館料300円が必要となる。

体験では、各施設にて貸与されるスマートフォンを身につけ、音声に従い旧松阪家住宅、酒蔵交流館を観覧。音声MRによる没入体験を楽しもう。各施設での体験の所要時間は、15~20分程度となっている。

今後も、GATARIは「イマーシブガイド」の導入を通して、観光DXで文化財の持つ魅力を次世代へ発信する活動に貢献していくという。