お笑い芸人にとって年末年始は稼ぎ時だが、エム・データが発表している「年末年始TV番組出演ランキング」ではここ数年、長田と松尾が無双しており、長田が4連覇中。

 毎年1月10日ごろに発表される24年の同ランキングでも、2人のどちらか、あるいは両方がトップになると目されており、もはや「相方が最大のライバル」状態だ。

 芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「年末年始はテレビを視聴する人が増えて高視聴率を狙えることや幅広い世代をターゲットにした特番をメインに制作されるので、番組に起用されるタレントは人気や知名度があったり、芸に秀でているだけでなく、好感度の高さやファン層の広さなども求められる傾向にあります。チョコプラに関してはCMなどでも重宝されているように好感度も高く、そのネタやトークも良い意味でアクの強さがなく、Z世代から年配層まで幅広く受け入れられている印象です」

 そんなチョコプラだが、2006年にコンビを結成する以前は、長田は「長紫庄屋仁時」、松尾は「松尾アンダーグラウンド」名義で、それぞれピン芸人として活動していた。

「松尾が相方を探しているタイミングで、同期のシソンヌのじろうと長谷川忍から別々に長田を勧められたことで声をかけたものの、最初は『見た目が良くない』という理由で長田に断られてしまったそうです。ブレイクのキッカケはモノマネ芸でしたが、当時は『汚れ仕事』や『小銭稼ぎ』と思われていたフシもあり、そこから実力が認められて現在の地位を確立。24年は米国のオーディション番組で披露した『TT兄弟』がバカウケし、25年は世界進出も視野に入れているといいます」(前出の放送作家)

 2025年は「チョコプラ」の世界規模でのさらなる活躍が期待できそうだ。

(取材・文=サイゾーオンライン)