▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの?
お札の肖像画となる基準は?
お札の肖像画はどのように選ばれるのでしょうか。実はお札の肖像の選び方には、法令等で定められている明確な基準はありません。しかし、お札の様式については、財務省、日本銀行、国立印刷局の三者で協議し、最終的には日本銀行法に基づいて、財務大臣が決定することになっています。また、お札の肖像を選ぶうえでは、次のような点が考慮されています。
●偽造防止の観点から、なるべく精密な写真を入手できること
●肖像彫刻の観点からみて、品格のある紙幣にふさわしい肖像であること
●肖像の人物が国民各層に広く知られており、その業績が広く認められていること
こうした観点から、現在のお札の肖像は、鮮明な写真がある明治以降の人物が選ばれやすくなっています。しかし、大正以降に生まれた人物はいまだ選ばれておらず、明治から大正にかけて活躍した人物に限定されると、その時代に流行った髪型やひげ、服装をしていることが多いので、異なる人でも「似ている」という印象を持ちやすいのかもしれません。