編集S まあ、そうですよね。ヤーレンズが出るか出ないか悩んでるみたい。あと、さや香もどうするのか。

新越谷 ヤーレンズは出る、さや香は出ないで考えましょう。行きます。

   

ヤーレンズ
真空ジェシカ
エバース
ダンビラムーチョ
スタミナパン
十九人
ビスケットブラザーズ
ダブルヒガシ
金魚番長
滝音

   

編集S おお、そんなこと言いつつ新しい。

新越谷 そんなこと言いつつ、準決勝の審査は作家とかテレビ局なわけで、やっぱり新しいものを提示したいというか、少なくとも「令和ロマン時代」とは違うものを見せなければいけないという意識はあると思うんですよね。

編集S はいはい、それはありそう。

新越谷 で、『M-1』で今いちばん冷遇されてるのがダブルヒガシだと思うわけです。準決にも上げてもらえない。

編集S 『ABC』では令和ロマンに勝ってるのに。

新越谷 準決に上げればそりゃウケるだろうし、安心感もある。あと、ヤーレンズと真空、エバースを置いておけば王道はあるわけで、残りはできるだけ変なのを上げてくるような気がするんです。

編集S やけに具体的ですね。ついでに優勝予想までしときます?

新越谷 えーとね、これはけっこうマジで思ってるんですけど、金魚番長の優勝あると思う。

編集S あれ、敗者復活のネタ評価してませんでしたけど。

新越谷 あれは評価してないんじゃなくて、あの歌を知らなかっただけで。ABCのオーケストラのネタとかすごくよかったし、古市のタレント性は爆発力も秘めてると思う。あと、『M-1』についてもう一個、ずっと思ってることがあるんですけど。

編集S なんでしょう。

新越谷 たぶんもう無理なんだと思うけど、どっかで「10年以内」に戻せないかなと。

編集S その心は?

新越谷 あの、予想にバッテリィズを入れてないんですけど、今年のインパクトを超えるのはすごくムズいと思うんです。エースは良くも悪くも「あれ」しかないわけで、2008年のオードリーを思い出すわけですよ。たぶん優勝したとて去年のインパクトを超えないし。あと7回チャンスがあるって、逆に言えばあと7年も縛られなきゃいけない。バッテリィズがこのまま競技漫才の沼にハマっていくことが、あんまりいいことじゃないような気がするんです。でも、それこそオードリーとかニューヨークみたいに、勝手に『M-1』卒業できる感じでもない。エースって今回の『M-1』で新たな“吉本の宝”になったわけだし、あとは出続けても磨り減るだけのような気がするんです。