前述の円安から、海外から見た円の価値は割安になっているため、為替の状況から、日本の不動産は魅力的な投資対象と考えられているかもしれません。
少しでも安く購入するために
マンション価格は前述のように大きく上昇しているため「相場全体が安くなるのを何もせず待つ」ことに合理性があるかは定かではありません。ここからは少しでも安くマンションを購入するための一般的な手段を記載します。
引き渡し時期が早い物件を狙う
売主が「1日でも早く売却し、現金を手元に入れたい」という状況の場合、極端に引渡し時期が早くなりやすく、買主が見つかりにくいため、価格が安くなる傾向があります。このようなタイミングで購入すべきかの意思決定が即座に行えるよう、日頃から多くの物件情報を収集し、判断材料を揃えておきましょう。
マンション需要が落ち着く時期を狙う
2月~3月は進学、就職、転勤などの新生活に備えるために、特にマンション需要が増えるといわれます。季節的に需要が高まる際に購入せず、タイミングをずらすことで、競争相手が減り価格交渉をしやすくなることから、少しでも割安な価格での購入につながりやすいといえます。
まとめ
近年マンション価格が大きく上昇していることについて紹介しました。高騰の理由としては、前述の通り建設コストの高騰や、マンション供給戸数の減少、低金利環境の継続、富裕層による投資対象化の進行など、様々なことが想定されます。今後も賃貸に住み続けることも含め、幅広い選択肢からマンション購入について検討してみてください。
出典
東京カンテイ 2023年・年間平均中古マンション価格(年間版)
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
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