折りたたむ必要がない封筒を使う手もありますが、お年玉といえば、子どもが喜ぶような小さなポチ袋に入れて渡す人は多いでしょう。
一般的に文房具店や100円均一の店などで販売されているお年玉用のポチ袋は、紙幣をそのまま入れることはできず、折りたたんで入れるようになっています。これではせっかくの新札が、渡す前にすでに折り目がついてしまいます。
先ほども解説したとおり、新札には数に限りがあるので、すぐに折りたたんでしまう行為は「もったいない」ともいえるでしょう。
新札は数え間違いもある
新札は折り目やしわがついていないので、新札同士の間に隙間ができず、数えにくいこともあります。結婚式のご祝儀の場合は、もらったご祝儀を銀行に入金したり、結婚式場で支払いに充てたりするため、銀行員や担当者がしっかりと数えてくれることが多いでしょう。しかしお年玉の場合は、その受け取り手は子どもです。
紙幣の取り扱いに慣れていないこともあるので、重なった紙幣に気づかず、お店で誤ってレジ価格よりも多めに支払ってしまう可能性もあるでしょう。
新札は手にけがをするかも
コピー用紙や段ボールで手を切って、けがをしたという経験はありませんか。流通している紙幣は人から人の手に渡ったり、機械を通ったりする過程で紙質が柔らかくなり、角が丸くなっていきます。
しかし、新札は流通している紙幣と比べて、まだ柔らかくなじんでいないため、紙質が硬く感じられる時があります。そのため、お札の角や切断面も硬く鋭利なので、手にけがをしてしまうことがあるのです。
子どもの皮膚は大人と比べて薄く、ちょっとした刺激でも傷ができてしまいます。かわいい子どもの手を守るためにも、新札を渡す際には注意が必要です。