そして、1997年の連ドラ『踊る大捜査線』に繋がるのです。

 1998年の劇場版第1弾『踊る大捜査線 THE MOVIE』は、興行収入101億円を記録して、当時の日本の実写映画興行史上歴代3位。

踊る大捜査線THE MOVIE2
 そんな快挙を2003年公開の劇場版第2弾『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』はさらに上回り、興行収入173.5億円を叩き出します。この大記録は日本の実写映画で堂々1位となり、2024年現在においてもその記録は破られていません。

 織田さんはその後の2000年代も2010年代も数多くの連ドラに主演し、『外交官 黒田康作』(2011年/フジテレビ系)や『SUITS/スーツ』(2018年/フジテレビ系)といったスマッシュヒット作も生み出しています。

◆30年ぶりに主役以外での2番手でのドラマ出演

(画像:『シッコウ!!~犬と私と執行官~』公式サイトより)
(画像:『シッコウ!!~犬と私と執行官~』公式サイトより)
 そんな織田さんの役者人生で変化が起こったのが2023年。伊藤沙莉さん主演のドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)に、主人公のバディとなる2番手キャストとして出演したのです。

 織田さんが主演以外でドラマ出演するのは、浅野温子さん主演で1993年に放送された『素晴らしきかな人生』(フジテレビ系)以来で、なんと実に30年ぶり。自分が座長として作品を引っ張る役割ではなく、伊藤さんという若き座長を支えて作品を盛り上げる役を引き受けたことは、大きな話題となりました。

『シッコウ!!』は裁判所の職員である執行官の仕事にフィーチャーしたリーガルエンターテインメント。執行官は強制執行によって財産、金品、不動産などを差し押さえたり没収したりする仕事で、織田さんが演じたのは人情派の執行官でした。

◆『シッコウ!!』は青島刑事っぽい一面も…?

 これまでの役者人生で織田さんが演じてきたのは大別すると2パターンあり、徹底的にクールかつスマートなエリートキャラか、ちょっと抜けたところもあるが芯は熱く情に厚いキャラのどちらか。