2024年に最もブレイクした女優といえば、文句なしで河合優実だ。ドラマに映画にCMにと大活躍し、同年末のNHK『紅白歌合戦』のゲスト審査員にも選出された。「2年先までスケジュールが埋まっている」とも伝えられるほどの多忙ぶりだが、一部では「露出過多になると飽きられるのでは」と危惧する声もある。河合の今後はどうなるのか、豊富な取材経験と業界知識を持つ芸能記者に分析してもらった。
河合は、流行語大賞にも輝いたTBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』(ふてほど)で昭和のヤンキー女子高生・純子を演じ、これをきっかけに一躍時の人に。映画『ナミビアの砂漠』などでの演技が評価されて「第16回TAMA映画賞」の最優秀女優賞に選出されるなど実力も折り紙付きで、瞬く間に若手トップクラスの人気女優に成長した。
CM需要も高騰し、2023年から2024年上半期までは起用社数が2社(ニホンモニター調べ)だったが、2024年下半期にユニクロ、味の素、サントリーコーヒー「クラフトボス」など大手企業のCMに立て続けに起用され、年間では契約社数7社にまで躍進している。
2025年度前期のNHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』へのレギュラー出演も決まり、その縁で「時代の顔」が選ばれる『紅白歌合戦』のゲスト審査員にも選出された。
大ブレイクした要因は
ここまで河合がブレイクした理由について、芸能記者はこう解説する。
「世間的なブレイクは『不適切にもほどがある!』の小川純子役ですが、それ以前から数多くの映画・ドラマに出演していた河合は、低予算のインディーズ映画にも積極的に出演。2024年は山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠』、入江悠監督の『あんのこと』と、映画ファンから評価の高い監督の作品で主演を務め、過去の映画出演作を見ても実力派監督から新人監督まで幅広い作品に出演していて、作品選びに本人の強い意志を感じさせます。