マイナ保険証を使用すると、従来の紙の保険証と比較して、患者の窓口負担が少なく済むメリットもあります。
例えば医療費の負担が3割の場合、マイナ保険証を利用すると初診料が6円上乗せに抑えられますが、マイナ保険証対応の医療機関で紙の保険証を使うと12円の上乗せになります。
マイナ保険証の導入当初は紙の保険証のほうが安いという逆転現象が起きていましたが、診療報酬の算定方法が改正されたことで、現在ではマイナ保険証の負担のほうが安くなりました。
マイナ保険証に切り替えることのデメリットはある?
2023年から全ての医療機関でマイナ保険証への対応が義務化されましたが、一部の地域ではまだ100%の医療機関が対応できている状況ではありません。そういった医療機関を受診する可能性があるため、今のところは、マイナ保険証を用意したあとも、念のため従来の保険証も所持しておく必要があるという部分は、デメリットとも言えます。
マイナンバーカードに保険証機能を持たせるには?
「マイナンバーカードは持っているけど、健康保険証の機能はない」というケースでは、健康保険証としての登録手続きが必要になります。
利用登録の方法は「顔認証付きカードリーダーからの申請」「マイナポータルからの申請」「セブン銀行ATMからの申請」の3つがあります。
なかでもセブン銀行ATMでの手続きは、医療機関に出向いたりマイナポータルにアクセスしたりする必要がなく、マイナンバーカードと利用者証明用パスワード(4桁)があれば簡単に手続きできます。手続きの流れは以下の通りです。
1.ATM画面の「各種お手続き」ボタンを押す
2.「マイナンバーカードの健康保険証利用の申込み」ボタンを押す
3.画面の案内に従って操作する
まとめ
マイナ保険証を利用することで、万一の長期入院で高額な医療費が発生した際にも、事前の手続きをせずに限度額を超える自己負担の立て替え払いが不要になるなどのメリットがあります。
「マイナンバーカードは持っているけど、健康保険証の機能はない」という人は、マイナンバーカードを持っていればセブンイレブンですぐに手続きができるので、メリットに魅力を感じた人はすぐに保険証機能を持たせる手続きをすると良いでしょう。