60代からでも老後の資金を増やす方法はあります。まず、年金の範囲内で生活を工夫し、退職金は予期せぬ出費のために取っておくことが重要です。これにより、退職金を運用に充てる余裕が生まれ、資産を少しずつ増やすことが可能となるでしょう。
 
さらに、健康に問題がなければ、再雇用や再就職、パート・アルバイトを検討するのもひとつの手です。働いて得た収入は生活の補助になり、年金や退職金をそのまま貯蓄に回せる可能性があるため、将来に対する安心感が高まります。
 

老後資金を貯めるために、予想される出費を把握する

老後の資金計画を立てるためにも、予想される出費を確認することが重要です。食費や水道光熱費などの日常生活費に加え、固定資産税や医療費、修繕費などの突発的な支出、趣味やレジャー費も計上しましょう。
 
これらをリスト化し、年金や退職金などの収入を踏まえて収支を計算すれば、必要な資金が明確になります。長寿に備えた計画を立てることも大切です。
 

収入と支出の見直しで効率的な資金運用を

老後資金を効率よく活用するためには、収入の確保だけでなく、支出の見直しも欠かせません。リストアップした支出の中から削減可能な項目を検討しましょう。
 
例えば、携帯電話料金は契約内容を見直したり、格安スマホに切り替えたりすることで大幅な節約が期待できます。また、保険料も老後の負担になりやすいため、子どもが独立した後などには不要な保障を減らすことも検討しましょう。保障を見直し、不要な保険を解約することで、保険料の負担を軽減できます。また、解約返戻金を老後資金に充てることも可能でしょう。
 

60代の貯蓄事情は個人差が大きいと考えられる

今回参照した調査結果によれば、60代の貯蓄事情は個人差が大きく、老後資金に余裕がある人もいれば、ほとんど貯蓄がない人もいます。平均貯蓄額は、単身世帯で1468万円、2人以上世帯では2026万円ですが、実際の必要額はそれぞれの生活スタイルや予測される出費により異なります。
 
老後の資金計画を立てるには、予想される支出を把握し、収支を計算することが重要です。また、収入源を増やす工夫や支出の見直しを行うことで、効率的に資金を運用し、安心できる老後を目指しましょう。
 

出典