老後は年金と、足りない分は「生活保護」をもらって暮らしたいです。周りは「そんなにうまくいかない」というのですが実際どうなんですか?
老後の生活が年金のみで足りない場合に、生活保護を受けられるのか気になる人もいるでしょう。生活保護の受給条件を満たせば、年金と一緒に受給できます。本記事では、生活保護と年金制度の概要を紹介するとともに、老後の資金を自分で確保するために行うべきことを解説します。

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年金受給者も収入が少なければ生活保護を受けられる可能性がある

年金額が最低生活水準に満たない場合は、生活保護を受けられる可能性があります。年金と生活保護は、それぞれ性質が異なる制度であるため、年金が少なくても生活保護を受けられることを理解しておくことが大切です。
 
年金の主な目的は、老後における生活の安定を確保することです。高齢になるほど働くことが難しくなるため、年金を支給することで金銭的な支援を行います。年金額は保険料の納付実績にもとづいて計算され、65歳以上(または繰り上げ受給をした場合は60歳以上)に支給が開始されます。しかし、年金額は個人によって異なり、すべての人に十分な金額が支給されるわけではないでしょう。そのため、年金だけでは最低限の生活が送れない場合があるのです。
 
一方、生活保護は国民の最低限の生活を保障することを目的に、収入や資産が不足している場合に、最低生活基準を満たすための支援を行うための制度です。そのため、年金受給者であっても、年金だけでは生活が困難な場合は生活保護を受けられます。年金受給額が最低生活基準に達していない場合には、生活保護で補える可能性があるでしょう。生活保護の目的は、生活に困窮している人々を支援し、最低限の生活を送れるようにすることです。そのため、年金の金額が生活水準を下回っている場合、生活保護が必要な支援とされるのです。
 

老後の資金を貯めるために行うべきこと

将来、年金だけでは生活が苦しくなったとき、自身の貯蓄でやりくりができるようにするために行うべきことを2つ紹介します。
 

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